かつお節の上手な削り方

かつお節削器を専門に、作り続けて80余年。おぐらの削り器は、本枯節をうまく削れることがモットーです。

かつお節の上手な削り方

  1. 香りと旨味を逃がさないために、料理の直前に削ります。
  2. 枯節は、木綿の濡れふきんを絞って、表面のカビをふきとってから使用するか、ブラシ又は乾いた布で、表面のカビを払い除く程度で十分です。
  3. かつお節は、皮のついていない面から削ります。逆目にならないように注意して下さい。かつお節が粉になりやすいです。
    かつお節の削り方 かつお節の削る方向
  4. かんな刃は手前に向け、かつお節の頭の部分を手前にし、押して削ります。平らに削るよりも、下図のように角度をつけて削る方が小さくなっても、うまく削れます。 かつお節の削り角度について
  5. 小さくなったかつお節も付属の押え木を使用することで安全に削れます。ご使用の際は滑らないように、押え木とかつお節の間に濡れた綿のフキンを堅くしぼって挟んで下さい。 押え木付きでかつお節が小さくなっても大丈夫

かんな刃の調節について

刃を出すときは、かんな刃の台尻を叩くか、直接刃の頭を叩いて出すようにします。
※かんなの台は真ん中を叩くより、左右交互に叩く方が、刃を均等に出せます!
かつお節削り器の刃を出す時
刃をひっこめる時は、コンクリートの床に、新聞紙を3枚位ひらいて置く。
その床面に、台の頭部を刃の角度になるべく合わせてトントントンと叩く。
かつお節削り器の刃をひっこめる時

かつお節をうまく削るために

  1. かんな刃が出過ぎると粉になるか粒状にしか削れません。刃先は、台の表面より0.1mm位の出がよいです。(目安は新聞紙1枚位)
  2. かつお節が堅くて削りにくい場合や粉になりやすい場合は、電気コンロやガスコンロの細火で30秒程度、削る表面をあたためるとうまく削れます。
  3. 刃が切れなくなったら研ぎ直して下さい。

かつお節の保存について

古来より保存食品として知られるかつお節ですが、よりおいしく召し上がっていただくために、なるべく早めにお召し上がり下さい。又、保存する場合は、ビニール袋等に密封し、冷蔵庫にお入れ下さい。